自分の強みを探す事は、他人より優れている部分を探す事とは違います。何故なら、仮に他人と比較した場合、自分が他の人より仕事がこなせている時は自信を持てますが、ひとたび、他の人より出来ない事にぶつかった時に一気に弱みに転じてしまうからです。これは若さが要因としてあり、仕事を頑張る女性に多くみられる傾向でもあります。時として競争心がある事は良い活気になりますが、それによって自己の評価を下げてしまってはいけません。
本当の自分の強みとは、決して他人と比べる必要のない部分を指すのです。それは、今までの経験の中でどの様な壁にぶつかり、それをどう乗り切ったのか、その経験こそが自分の強みとなるのです。輝かしい実績ではなく、自分の弱い部分を認め、その弱い部分を強みに変える行動を怠らなければ、更なる自信と強みに変わる事を忘れてはいけません。
客観的に自分を分析してみましょう。例えば、大学で卒業論文を良いものにする為に、情報収集やアンケート調査をとても頑張って、寝ないで仕上げたという思い出があったとしましょう。これを分析すると、自分は情報収集が得意で、課題をクリアする力があると言えます。また、女子会の幹事を良く任される方なら、自分は企画力やコミュニケーション能力が高い方だと表現しても良いでしょう。もちろん、過去には若さゆえの失敗もしたでしょう。しかし、その経験は社会人になってから大いに役立つ事もあるのです。自分を客観視して自己分析する作業が自分の強みを探す方法にもなります。
ありがちなミスとして、過去を振り返って今を分析をする事です。間違いとは言い切れないですが、さらに質を上げる為にも、未来の事を足しましょう。何故なら、過去の自分はまだ仕事に就いたばかりの自分です。その自分から見ると今の自分は、仕事も出来るようになり、色々な経験も積んできています。過去を振り返って今を見てばかりいると、そこで満足をしてしまう恐れがあります。ですので、未来の自分を足す事で、今よりどう仕事の能力が付いているか、立場が変わっているか、昇給しているかという事を考え、未来の自分へ向かう為の目標を作る事も出来ます。
また、未来の時間軸は、目先の半年先の事から、1年から3年先、5年先、10年先と長いスパンで見つめる事が大切です。自分の将来像を具体化出来れば、今の時間軸で何をするべきかが見えてきますし、ぶれない目標を作る事も出来ます。この3つは、転職の準備に欠かせないものであり、転職を希望する企業の面接に役に立つ内容ですので、是非やってみて下さい。